--.--.-- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | |

2009.03.20 16:32

図書館戦争の二次作品
堂上×郁風味です。
別冊図書館戦争1の後らへんです。

捏造物で、本編の流れと少々違っています。
それでも構わなければ、どうぞ。
お目汚しになりますが、楽しんで頂けますよう…。



-------------------

正化36年1月初旬。
正月と呼ばれる期間は終了し、中旬に差し掛かるまでも無い時期。
一組のカップルが車を走らせていた。
12月はクリスマスシーズンで仕事に負われ、正月もイベントで借り出され、やっと出来た休日。
事を起こすのならば、早めにと急ぎ行動した。
車の中では暖房が効いているが、外を歩く人はコートにマフラーを巻いて寒そうだ。
窓ガラスが曇るまで顔を寄せ、興味津々に見ている彼女が少し微笑んだ。
声に出してしまったので、どうした?と運転席から聞かれる。
「すみません、なんだか……色々あったなぁって」
一度運転している堂上に視線を向け、車外へと再び視線を向ける。
「あ、また新しい店が出来てる」
郁は楽しそうに笑った。
「そうだな」
堂上は視線は向けないけれど、ハンドルを握ったまま相槌をうつ。
「最初はお前の壁になったな」
「違います」
郁が不満そうな声で非難する。
「最初はそれじゃないです」
忘れたい出来事だが、大切な思い出でもある見計らいを思い浮かべ、堂上は息を吐くようにそうだなとだけ答えた。
「…本当は見計らいなんて」
「しなければ、こうしてご両親に挨拶に行かないんだろうな」
「は…い」
彼女が話があると父に電話したのは、先週だ。
何の話か聞かれたらどうしようかと緊張していたが、分かったの一言で電話が終了した。
柴崎曰く、定番の決め台詞でしょと。
「どうした?嫌か?」
「そんなんじゃないんですが…ちょっとむず痒くて」
「?」
堂上が意味が分からないとでも言うように、眉を顰める。
その細かい動きを今まで見てきた郁は、すぐに表情を察知して理由を述べた。
「だって、私が『話がある』って定番の台詞を父に告げて、そういう事だって分かっているのに、それを知らないような態度で篤さんに会うんでしょ?」
なんか、こう…と郁が身を捩る。
「もどかしいか?」
顰めた眉を戻し、笑いながら堂上が続けた。
「そうなんですよ!私、空気に耐えられないかも」
想像だけで頭を抱える恋人に、堂上は頭を撫でたい衝動を耐えた。
「じゃ…気分転換でもするか?」
「へ?」
郁の家の住所をナビに設定していたのだが、堂上が指示を無視した。
「まだ時間があるし、早く行っても失礼だからな」
にやりと笑う堂上に、どこへ?と郁が怯える。
「気分を変えられる場所」
意味深な笑みと声に、駄目ですよと声が上がる。
「嫌か?」
「…嫌じゃ…ないですけど…」
目の前に豪華な建物が目に見えてきた。
広告が大きく飾られている。

 休 憩 \X,XXXから
 お泊り \X,XXXから

郁の背筋を汗が通った。
「駄目です、今日だけは駄目です、会う前になんて、絶対無理!!!」
「少しもか?」
堂上は意地悪くお願いする。
「地元ですよ?誰が見ているか…友人だっているんです、先輩も後輩も、同級生だって先生だって家族だってお隣さんだってぇええ」
悲鳴のような声に、噴出すような笑い声。
もちろん悲鳴は郁。
笑い声はからかった堂上。
車はもちろん入り口を通り過ぎていく。
「あれ?」
車が止まった場所は、コインパーキング。
「良い気分転換になるかもしれんぞ」
蘇る記憶。
見覚えのある通りを、郁は静かに見つめた。
幾つか店構えが変わっていたり、新しいお店が入っていたりしたが、あの通りだった。
「場所を覚えていてくださったんですね」
「……まぁな」
口ごもる堂上が急かして、車を降りる。
車内と違って寒い。
けれど郁は白い息を吐きながら、お店に向かう。
「あるといいですね、お店」
楽しげに微笑む恋人を見ながら、下調べが十分でなかったことを堂上は舌打ちした。
店が無い場合、悲しい顔をさせるかもしれない。
だが、そんな事は無かった。
「篤さん!あり…ました」
「あ、ああ」
二人は躊躇するようにそこで止まった。
あと少し歩けば、初めて出会った書店である。
「あったな…」
そこは間違いなく、見計らいが行われた書店だ。
『本』と明記した大きな看板。
そしてはためく…登り旗に垂れ幕。
書かれている文字は、そう、二人が忘れられない言葉。

 『初!見計らい図書権限のあったお店』
 『子供の本が守られたお店』
 『初めての見計らいがあったお店』
 『噂の縁結び本屋』

「……………」
「……………」
淡い思い出が一瞬にして、複雑な思いになったのは間違いなかった。



二人は回れ右して本屋を後にした。
無言で車に乗り、パーキングを出る。
何かを言いたいが、何を言っていいのか良く分からず、ただ…。
「家に行きますか?」
「そうだな」
放心状態の郁とは別に、堂上はいろんな思惑に眉間に皺を寄せるばかり。
あまつさえ、郁の実家にて新事実を知る。
「郁から憧れの図書隊員の話を聞いて、すぐに分かったのよ」
「市内では有名な話だからな」
「もう母さん、つい本屋さんに直接お話を聞きに行っちゃったわ」
「私も一緒について行ったのだが、身内と分かったら防犯カメラの映像までみせてくれたぞ」
「確かに郁だったわ!堂上さんは昔髪を上げてらしたのね」
お約束の会話の後、両親の怒涛の告白に郁は怒った。
「王子様を知ってるなら、どうして教えてくれなかったのよ!!!」
「あら、あの時教えてよかったの?」
郁は詰まって、ううとしか言えない。
「お父さんが、堂上さんが傍にいるから大丈夫だって…でもお母さんだって防衛部だって教えておいて欲しかったわ、しかも特殊部隊なんて…」
「それは…」
「だから、おあいこでいいじゃない」
昔と違い吹っ切れた顔をする母と郁が、納得行かないけれどと笑って話す。
茨城攻防戦では危うかった親子の絆が、切れずに笑い合う姿に堂上は喜びを感じた。
が、色んな事が目まぐるしく分かり、複雑な心境になるのを彼女は知らない。


---------------------
お粗末様です。
尻切れトンボですみません。
なんだかいっつも謝ってばかりだなぁ(汗)
少しは反省を成長に変換したい。
本屋さんのお話の続きを書いてみました。
utenaさん、少しは楽しんでいただけるでしょうか…。
本屋さんは地元で一生懸命アピール頑張ってます。
新聞や週刊誌に載らないのは、やはり国家権力が怖いですからねぇ。
なので、地元だけ知っている地元の秘密観光スポットです☆
ロマンススキーな郁ちゃんのお母さんは、2巻で郁ちゃんがその本人と気付き、お父さんと一緒に来店。
本屋さんと熱いトークがされたに違いない(笑)
証拠映像を見て、「郁よ!お父さん!!」「これは…堂上君」
普通、娘の上官とそんなに連絡を取り合わないと思います。
何かを感じたお父さんは、様子見を兼ねて何度も連絡を取っていたに違いない。
手を出さずに娘を成長させ、見守る男性なんて、理想の息子ですよねv
意図的な動きをする本屋さんとご両親、そして素敵な同僚たち…。
二人の赤い糸はうまく紡がれて一緒になる事ができたんですねv
って事で、糸と意図って事で…失礼しましたー(平伏)
意味不明な部分や辻褄が合わないところはスルーでお願いします。
スポンサーサイト

| (二次)別冊図書館戦争1 | |


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。