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2009.03.10 03:24

図書館戦争の二次作品
手塚×柴崎です。
別冊図書館戦争2以降の話になります。
かなりの捏造物で、本編の流れと少々違っています。

内容がアダルティな方面になりますので、そういった表現は避けて欲しい方は閉じてください。
と言っても『行為』をしているわけではなく、その話が出ます。
うーんうーん、保守的と言われるかもしれませんが、せめて高校生以上になっている方に…。

それでも構わなければ、どうぞ。
お目汚しになりますが、楽しんで頂けますよう…。


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明け方。
5時半にセットした目覚ましが鳴り響くが、すぐに止められる。
少し不機嫌な表情で時計を引き寄せ、見つめた。
早くセットし過ぎたかもしれないと、じっと考える。
8時に食堂へ行くには6時半に戻らなければならない。
シャワーや化粧を考えてもこの時間が妥当、と頭の中で計算する。
肌寒い思いをしながら布団を出て、用意した服に着替えると顔を洗う。
化粧水だけを付け、タオルを首に、靴を片手に部屋を出た。
暗い廊下を進み、寒さに耐えながら玄関へ向かう。
目的は一つ。
体力を付けなければ。
玄関で靴を履き、まだ日の昇らない外へ出る。
「息が白い…」
正直、寒かった。
挫けそうになる気持ちを奥へ押し、そっと走り始める。
ポニーテールにした髪が左右に揺れる。
(ジョギングなんて何年振りかしら?)
柴崎は苦笑しつつ、図書基地内を走った。

彼女には問題があった。
大した事ではないかもしれないが、心持ち重大な気持ちだった。
今まで美貌も知恵もスタイルも所作も、何も問題は無かった。
いつも完璧にしていたし、満足していた。
ここ最近、少し考える出来事があり、何らかの対処をしたいと思ったのだ。
そう、彼女には体力が無い。
付き合っている手塚を筆頭に、友人である郁が傍にいるのだから、比べるのがおかしいのだが、それだけで片付けたくなかった。
ちょっとしたプライドかもしれない。
それに、昨年は油断したかもしれないが、簡単に誘拐された。
一人の男に捕まった。
特別鍛えているわけでもない男に、だ。
手塚との結婚を前提としたお付き合いをしているが、彼の家庭が家庭なだけに、お互いの職場が職場なだけにまた誘拐されるかもしれない。
少しは護身術でも習っておいた方がいいかもとさえ考えていた。
(そうすれば、私だって…)
ボーっと考えていたら、遠くで足音が聞こえた。
ゴム靴の音と分かり、同じ図書隊の仲間が走っているのかなと気楽に考えたが、ダッシュをしているようでどんどん近づいてくる。
背後に靴音がするのは、あまり気持ちよくない。
全神経を背後に集中する。
するとどうだろう、靴音は複数だ。
(いや、怖い…)
自然と足が焦ったように速くなる。
が、足がぎこちない。
胸も揺れて痛い。
(こういう時、悪いけど笠原が羨ましい!)
失礼な事を脳内で叫びながら、足を速める。
が、靴音はすぐ後ろに聞こえてパニック状態になった。
(お願い、通り過ぎてっ)
防犯道具を持たずに外へ出た事を、心から後悔した。
「一番!」
風の様に柴崎を追い越した影が叫ぶ。
聞き慣れた声だ。
「え」
「待たんか!」
「麻子!」
次々と知った顔が現れる。
「な…何よ。ひ…人を、ゴール代わりにするの…止めてよ…ね」
先程と違って安心して悪態をつく。
「もー、柴崎ってば。走るんなら誘ってよ」
郁が微笑んで近寄る。
息は全く乱れていない。
追いついた堂上と手塚も、息は上がってなかった。
柴崎一人がゼーハーと肩を上下させている。
(これが特殊部隊か…)
体力のあまりの差に、何も言えなくなる。
(防衛部でもない一般の職員が敵う訳無いって)
「麻子、走るんなら教えてくれ。俺も走るから」
心配そうに話しかける手塚に、彼女は息を整える為に苦笑しか出来なかった。
「昨日の電話で5時半から頑張るって聞いたから、心配しちゃって…」
「手塚にメールしたのは俺だ。過保護かと思ったが、前例があったしな」
目を逸らして堂上は語尾を濁した。
昨年の事件は、図書隊内で大問題になったからだ。
「…ご迷惑をお掛けしました」
静かに反省の意を見せると、ああとだけ堂上が頷く。
「体力を付けたかったんだよ、ほら、柴崎は非力だからさ」
郁がフォローとばかりに声を上げる。
「そりゃ訓練を受けている人間と比べるのが間違っているぞ」
堂上が呆れると、郁がそうかもしれないけどと反撃する。
「柴崎はすぐ気を失っちゃうらしいから、せめてまどろむ程度になりたかっただけで」
ね、と郁が彼女に同意を求める。
「気を失う?」
堂上が怪訝な表情になり、柴崎を見る。
「……………どうぞお気になさらず」
眉を引きつかせて、地の底から響くような声で答えた。
堂上は更に手塚を見て、何かを察し、郁を小突いた。
「行くぞ」
「え、でも」
「とっとと走れ!」
「はいっ」
昔を思い出したかのように、二人でダッシュした。
二人の喧騒が少しずつ遠くなる中、手塚と柴崎は無言で立っていた。
「麻子」
「何も言わないで」
彼女は恥ずかしさで、穴があったら入りたいほどだった。
(笠原に悩みを打ち明けたのが間違ってたかもしれない)
「走るなら、一緒に走ろう。だから、一人で行かないでくれ」
手塚が優しく彼女の肩を撫でる。
「光」
そっと顔を上げると、優しい眼差しの彼氏がいた。
「基地内にはジムもあるし、軽いトレーニングも付き合うから」
「普段訓練ばかりしているのに、更に訓練するの?」
柴崎が苦笑すると、手塚は恥ずかしそうにぼそりと答えた。
「それだけお前の傍に居れるだろ」
照れる言葉に、彼女はくすぐったい気持ちになる。
「ありがとう」
「じゃ…軽くウォーキングからするか」
手塚は彼女の背に手を当て、軽く先へ促す。
「そうね」
今度は明るい気持ちで歩き始める。
「…その、気にするな」
「気にする」
彼の言葉を即座に切った。
「俺は…」
「気持ちは嬉しいけど、助かるけど…」
(事の終わりに全てを片付け、私の体を拭き、目覚める時に眺めてられるなんて…)
「無防備な麻子も綺麗で可愛いよ」
柴崎が反射で何かを叫ぶ瞬間、影が現れた。
「柴崎ごめーん、許してー!」
「二周する奴があるか!!!」
「だって謝りたかったんだもん!」
「少しは考えろ!」
ドップラー効果で二人の言葉が通り過ぎて行く。
「……………」
「……………」
あまりの出来事に、柴崎は笑った。
憎めない大好きな友人に笑った。
「あいつの体力の方が恐ろしいと思うぞ」
「ついて行ける堂上教官もね」
また意地を張っていた自分を反省し、恋人に微笑む。
「ま、笠原みたいにはなれないけれど、少しは体力をつけて護身くらいしたいのよ」
「………そうだな、いつも俺が傍にいるわけじゃない」
上官のように眉間に皺を寄せ、手塚は唇を噛んだ。
「でも駆けつけてくれるんでしょ?」
彼の顔を覗き、元気付けるように笑う。
「もちろん!」
真面目な表情で答える。
「頼もしいわ。よろしくね」
「ああ」
空気が和み、過ごし易くなった。
「あ」
手塚が思い出したように声を上げる。
「何?」
「笠原とは絶対にジムへ行くなよ」
真剣な注意は、軽く想像が出来た。
「無茶な事をさせられそうなのね」
「ジムには俺が付き合うから」
「ええ、その時はお願いするわ」
空が明るくなって、周りが明瞭になるにつれ、彼女の気持ちも明るくなったような気がした。
心の中で、肩肘を張ろうとしていた自分に反省し、前向きになるよう考えた。
「これから長いんだもの。気を楽にしていかなきゃね」
「?」
彼は彼女の言葉を、付き合いなのか、体力の事なのかとっさに判断できなかった。
でも化粧っけのない晴れやかな笑顔が眩しく、更に愛おしさが増すのであった。


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手柴です~。
いやぁ、いろんなサイト様で18禁を、…今はR-18というのかな?
見受けるので、うちもやってみるか!
3月14日オンリーイベントに向けてv
と力んだものの、…難しいですね(汗)
体力の有り余るほどの集団、特殊部隊。
その奥方になるにはかなり大変かも。
もちろん、シリアスな意味でも下な意味でも(爆)
堂上と郁は同じような体力なので、大丈夫かもしれませんが(何がだ!)
手塚と柴崎…柴崎は気を失うとなると、手塚が甲斐甲斐しく大事な彼女の体を綺麗に拭いてあげているかもなんて(汗)
小牧と毬江ちゃんは、もう安易に想像できますね。
小牧は待ちに待ったからなぁ…(笑)
そう考えると、堂上も待ちに待ったのかな?
でも年齢で手出しが出来ない小牧に比べると、まだ世間が許せる年齢なので良い方なのかも。
おおっと、なんだか大人な会話だ(汗)
夜に書くと、ネタや気持ちがそっちにいっちゃうのかな?
文章がおかしかったり、なんだか書き間違え、漢字間違いあったら修正します。
もう眠いので、また明日(笑)
utenaさんの要望を想像中なので、明日明後日にまたUPを考えてます。
頑張りますっ、utenaさん!
それでは。
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